Sさんの話

Sさんは、当時10歳であったという。


午前11時。


Sさんは、上空にB-29の姿を捉えたらしい。


その時、Sさんの兄(当時17、戦死)から、

B-29ば見たら、防空壕に避難しろ。そしたら、大丈夫やけん」

と言われた事を思い出し、当時8歳と3歳の妹達と避難したと言う。


午前11時02分


原爆投下


それから、2,3時間後に起きたところ、そこらは地獄絵図と化していたそうだ。


妹たちは無事だった。しかし、いっしょに遊んでいた子1人が


避難に遅れ、被爆

前身焼け爛れていて、みんな眼を背けたという。



2010年。Sさんは、75歳で健在だそうだ。

しかし、ほとんどの臓器が放射能によって機能しなくなり、

8割の臓器は取り除いたらしい。