第14回 『風立ちぬ』
普通に考えますと、『古典部』シリーズの第5巻をレビューすべきなのですが、読み終わっていないので、堀辰雄氏の『風立ちぬ』をレビューします。
1、私の始めて読んだ恋愛小説
私、恋愛小説には疎く、なかなか手を出しませんでしたが、今年春、ようやく読んでみた恋愛小説がこの『風立ちぬ』です。
2、風立ちぬ、あれこれ
風立ちぬは1936〜38年にかけて発表されました。登場人物2人のモデルは、筆者と、作者の婚約者・矢野綾子。
2人は1933年に知り合い、1934年に婚約。しかし、矢野さんは1934年の冬、帰らぬ人となってしまいました。
この体験を作者は『風立ちぬ』・『美しい村』に書き留めています。
3、悲しき恋愛小説
主人公はヒロイン節子との婚約者。ふたりの話、そして節子がなくなった後の話が対比されて描かれています。
丁寧な情景描写等、美しい純粋な『恋愛』が私の頭の中を包みました。
美しすぎる小説です。
なんともいえない気持ちが、読後感に残ってしまいました。
おすすめです。380円(Tax in)です。
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- 作者: 堀辰雄
- 出版社/メーカー: 新潮社
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- メディア: 文庫
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