評価
普通に考えますと、『古典部』シリーズの第5巻をレビューすべきなのですが、読み終わっていないので、堀辰雄氏の『風立ちぬ』をレビューします。 1、私の始めて読んだ恋愛小説 私、恋愛小説には疎く、なかなか手を出しませんでしたが、今年春、ようやく読ん…
今回は『遠まわりする雛』の第七篇をお送りいたします。 書き下ろし。2001年4月の始め。奉太郎はえると地元の祭り、「生き雛まつり」に参加する。参加したはいいものの、連絡の手違いで開催が危ぶまれるが、何とか無事に祭事は行われた。 その手違いが気にな…
短編『遠まわりする雛』の第六篇をお送りします。 バレンタインの話。 初出は雑誌「野性時代」第39号(平成19年2月号)です。2000年2月14日。摩耶花は里志にバレンタインのチョコを渡そうとするが、里志は理屈を並べてこれを拒否。 2001年2月14日。摩耶花は前…
『遠まわりする雛』の第五篇、『あきましておめでとう』をお送りします。 最近は、パソコンの上で撮影する事の多かった本の表紙、及び扉でしたが、久しぶりにピアノで撮ってみました。 正月のちょっとしたトラブルの話。 初出は雑誌「野性時代」第43号(平成1…
短編集『遠まわりする雛』の第四篇です。 えると奉太郎しか出てこない話。 時系列的には『クドリャフカ』の後の話 初出は雑誌「野性時代」第37号(平成18年12月号)です。 なお、「大罪を犯す」にて、「野性」を「野生」と打っていました。すいません。野性に…
短編集『遠まわりする雛』の第三篇です。 古典部で温泉に行く話です。 時系列的には愚者のエンドロールの後、2学期始業の前、にあたる話です。 初出は、「The Sneaker」2002年4月号。古典部は摩耶花の親戚が営業している温泉宿が改装中との事なので、無料で…
『遠まわりする雛』に収録されてある短編の2番目に時系列が早い話です。 何気ない話を、放課後の教室でする、というのが根幹にある話です。 時系列的には、2000年6月。『氷菓』の4章と5章の間にあたる話です。 初出は、雑誌「野性時代」第41号(平成19年4月号…
今日は、『遠まわりする雛』の一篇、『やるべきことなら手短に』をレビューしていきます。なお、これから7回に分けて『遠まわりする雛』の短編全7作をレビューしていく予定です。 この話は奉太郎らしさが顕著にあらわれた話です。 とりあえず、この話を読む…
今日でラストになります、『クドリャフカの順番』です。 余談ですがここで書評を書いている理由としては、文章力をつけるのが第一です。 まぁ、全くない稚拙な文ですが。 では、スタート! 22、3日目 ようやく、3日目。 さぁ、十文字を捕まえられるのか!? …
今回で、2回目のクドリャフカ、です。4章の再び、眠れない夜までのレビューです。 ネタバレ注意 14、2日目 クドリャフカの2日目が始まりました。 言い方が悪いですね。 カンヤ祭の2日目、ですかね。 15、ドロドロは気になりません 2日目の摩耶花はやはりドロ…
今日から17日まで3回に分けて書いて行きたいと思います。 では、前篇スタート! 2章の限りなく積まれた例のあれまでレビューします。 ネタバレ注意! 1、三年ぶりの『古典部』シリーズ 『クドリャフカの順番』は、前作の『愚者のエンドロール』から約三年ぶ…
やるやる詐欺して、第2回を「氷菓」追加記事で意気消沈してしまった読者の方々スイマセンでした。今回こそは「愚者のエンドロール」↓を書きますので、ご了承を。 1、日常ミステリーなのでしょうか? 今回の話は前回とは打って変わった話。 簡単な粗筋を書く…
今回は、第1回で紹介した『氷菓』の付け加えです。前回とは違い、ネタバレ覚悟でお願いします。 7、英題について 事実、私ちょっと辛口批評を行っている訳なのですが、英題には納得しました。『The niece of time』(和訳:時の姪)なるほど、と読了した時感…
初めての読書感想文は、米澤穂信さんが書いた↓で行きます。 1、日常ミステリー この氷菓はミステリーを取り扱っています。皆さんが思い描く、殺人事件が起きて、ほんでもって事件解決……というものではなく、ささやかな『日常』の中で起こるちょっとした謎を…